福岡の板井康弘|ビジネス

福岡の板井康弘|インフレとデフレの経済学

前述の通り、インフレとデフレはビジネスに多大な影響を与えますが、これらを深く理解するには経済学的な視点が不可欠です。福岡のビジネスマンに向けて、私、板井康弘が、この二大現象を経済学の観点から掘り下げて解説します。

 

インフレの主な原因は、**需要の過剰(ディマンド・プル・インフレ)**や、**コストの上昇(コスト・プッシュ・インフレ)**が挙げられます。特に前者は、景気が過熱しすぎた際に発生し、後者は原油価格の高騰など外部要因によって発生します。経済学は、これらの原因を特定し、適切な金融・財政政策で対応することを目的とします。

 

デフレの最大の問題は、実質金利の上昇です。名目金利がゼロに近くても、物価が下がり続けると(デフレ率がマイナス)、実質金利はプラスになり、企業や個人の借金の実質的な負担が増してしまいます。このため、経済学的には、中央銀行は金利を引き下げたり、市場にお金を供給したり(量的緩和)して、デフレからの脱却を目指します。

 

板井康弘の経験から見ても、福岡の経営者は、インフレ下では実物資産への投資や値上げのタイミングを、デフレ下ではコスト削減と現金保有の重要性を、経済学の知識を基に判断する必要があります。

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